「インターネット上でワセリンを塗ったら治った!と書いてあったけれど本当だろうか?」
「そんなに効果があるのであればワセリン、一度試してみようかな?」
そう思ったことはありませんか?
しかし、実は「ワセリン」はニキビを根本的な解決には導いてくれません。
なぜならワセリンは「薬」ではないからです。
かくいう私も、実はワセリンを塗っていた事があります。私の例でいえばニキビはよくなりませんでした。というか、余計に悪化したような気がします。
にも、関わらず「ワセリンでニキビが改善した」という口コミがあるのも事実です。
一体どういうことなのか、この記事ではワセリンが大人ニキビに対する根本的解決法にならない事を踏まえて解説していきます。
目次
ワセリンとは
ワセリンとは、簡単に言うと「油」です。
皮膚に塗ることで皮膚を刺激から守ってくれる役割があります。
一般的にドラッグストアなどで販売しているのは「白色ワセリン」と呼ばれるもので、基本的に色が無い(白っぽい)ものが主流ですね。
肌への効果として見込める役割としては油分で皮膚の潤いを閉じ込めてくれる事です。
ザックリ説明すると「乳液」の代わりとなるイメージですね。
化粧水で肌に潤いを与えた後は乳液などの「油分」でガードしないと、下の図のように潤いはどんどん逃げていきます。すると肌が乾燥を始めます。
ワセリンは油分で肌の潤いを逃さないバリアの役割を果たしてくれるのです。
ワセリンでニキビが治らない理由
ワセリンでニキビが治らない理由は「ワセリンは薬」ではないからです。
そもそもニキビをはじめ炎症などの治療は「薬」でしか行えません。ワセリンでニキビが治るぐらいであれば、皮膚科もニキビ薬もいらないですよね。
ワセリンではニキビの治療は出来ません。
にもかかわらず、何故かネット上には「ワセリンでニキビが治った」という情報があふれているのか?そのメカニズムを紹介していきます。
ワセリンでニキビを改善させた事例のメカニズム
ワセリンでニキビを改善させた方のニキビ改善のネタバレは以下のような物です。
①化粧水で保湿するだけでスキンケアを終わらせていた。(乳液を使っていなかった)
↓
②化粧水のあとにワセリンを塗るようになって潤いを閉じ込められるようになった。
↓
③さらに外的刺激からも多少ガードされるようになった。
↓
④肌に潤いが戻りターンオーバーが正常化した。
↓
⑤それまであったニキビは自然治癒し、ニキビが出来なくなった結果、改善した。
この様な感じだと思います。
ニキビを改善できない人の原因で一番多いのが「保湿」がきちんとできていない事による肌の乾燥です。
化粧水のあとにワセリンを使い続ける事で、肌に潤いを閉じ込める事に成功したのでしょう。
最初に説明させていただいた通り、ワセリンは「油」です。肌に塗ることで油の膜をはり、保湿成分を蒸発させない役割を持ちます。
肌に潤いがある状態を維持し続ける事で、肌のコンディションを回復させた結果として
「ワセリンでニキビを改善させた」という結論に至っているのです。
ワセリンを塗ると「ニキビ跡が消える」は本当か否か
ワセリンを塗っているとニキビ跡が消えるという情報もちらほら見かけます。
ですが、これも正解といえば正解ですが、不正解といえば不正解といえます。
なぜなら、ワセリン自体には「ニキビ跡を消す力は無い」からです。
そもそもニキビ跡を消すための手段は、美容外科や皮膚科の外科治療を受けるか、正しいスキンケアを地道に続けることで「ターンオーバー」とよばれる肌の生まれ変わりの力を正常化させて自力で時間をかけてじっくり消していくかしかありません。
ワセリンを塗った事でニキビ跡が消えていった方は、保湿がしっかりできるようになった結果としてターンオーバーが正常化し、それを続けることでニキビ跡が徐々に徐々に薄くなっていったと考えられます。
ワセリン自体には、ニキビ跡を消す力はありません。
私がワセリンを塗ってみた体験談
そんな私も、ワセリンを使っていたことがあります。ただし、ほんの一週間ほどですが…
「たった一週間で何が言えるのか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、一応体験したことなので少しでも参考になれば幸いです。
ワセリンを使ってみようと思ったきっかけはもちろんニキビを改善させたかったからです。
当時はドラッグストアに売っている市販の男性用化粧水を使っていました。その上からワセリンを塗っていました。
使っていたワセリンはコチラのベビーワセリンです。これを試した理由は「試しやすい量」と「赤ちゃんにもつかえるのであれば肌に優しそう」という2点でした。
使用感
とにかく嫌な油のヌルツキを感じます。
まぁワセリンなので当たり前といえば当たり前なのですが……
そしてすさまじくギラ付きます。顔中に塗るとテッカテカ状態です。
当時は、肌になじまない安い化粧水を使っていたこともあり、肌にヌメーーーーっと伸びていた化粧水と肌の上で混ざって何とも言えない不快感がありました。
油分で膜を張っているイメージよりは、よくわからない脂っこいものを顔中に塗りたくっているというほうが近かったです。
更に、うかつに手で顔を触ってしまうと手にテカテカツルツルのワセリンがついてしまい……
塗った後はとにかく凄く気を使います。
寝る前に塗っても下手に寝返りがうてないので仰向けで寝るのにかなり気を使いました。とはいえ、夜中に寝返りをうっていないわけはないので翌日には枕カバーに全部ついていたんだろうな…
私的には使用感は最悪でした。
効果はどうだったのか
それでも、ニキビを何とかしたい想いで、我慢して一週間使い続けたのです。
しかし、どうしても不快感に耐えることが出来ず断念してしまいました……
一週間とはいえ使い続けた、ワセリンの効果があったのかどうかですが……
私は変わらずニキビができ続けました。そしてその時あったニキビはどんどん悪化していきました。
「こんなに不快な思いをしてまで使っているのに…もう、やめたやめた!!!」
そうして私はワセリンを使うのをやめました。
これが私がワセリンを使った体験です。
ワセリン使うぐらいだったら、ちょっと高いオールインワンの保湿化粧品を使ったほうが100倍マシだよ。と当時の私に教えてあげたいです。
ワセリンの正しい使い方とは
しかしながら、ワセリンを正しく使い、ニキビを出来づらくした方がいらっしゃるのも事実です。
最後にワセリンの正しい使い方を説明させていただきます。
ワセリンの正しい使い方その① ニキビ自体には塗らない
ワセリンは油なので、ニキビに塗るとその油を餌にどんどんニキビが悪化していきます。
ニキビ自体には塗らないように気を付けて下さい。特にワセリンはツルっと伸びるのでニキビが多い方は塗るのが大変かもしれません。
今あるニキビを悪化させない為にも、ニキビには塗らないようにして下さい!
ワセリンの正しい使い方その② 薄――――――――く塗る
とにかく薄―――――く塗ってください。
私は、保湿成分を逃すまいとかなり厚塗りしていた記憶があります。その結果、肌に吸収されない市販の化粧水と混じってギットギトのぬるぬる状態になりました。
ワセリンを使う場合の化粧水は、スーッと肌になじむ物を使ったほうが良いです。
例えば、長時間肌にに残る「ジェルタイプ」などはやめておいた方が良いですね。
ワセリンの正しい使い方その③ 日焼け止めは必須
ワセリンがどうこうというより、日焼け止めは毎日塗ったほうが良いです。PA30前後の肌に優しい物を選ぶことオススメします。
ワセリンを塗った後はそのヌメッと感から更になにも塗りたくなくなる気持ちは分かります。ですが日焼け止めは塗ってください。
今あるニキビが日焼けすると、治った後に非常に消えづらい「茶色ニキビ跡」になって残っていしまいます。
ワセリンを塗った後にも日焼け止めは必須です!
以上が、ワセリンの正しい使い方でした。
とはいえ、正しい使い方がわかったとしても私は二度とやりませんが…
まとめ
今回は男の大人ニキビに「ワセリン」を使うのはニキビ改善の根本的解決にならない件について解説させていただきました。
ワセリンは油分なので、肌の水分を逃さないようにする効果は見込めます。
しかし、私的には使用感は最悪でした。さらに使い方を間違えていたこともあり、そのときあったニキビを逆に悪化させてしまう結果になってしまいました。
私はわずか一週間で使用をやめてしまいましたが、正しい使い方をすることでニキビが出来づらくなった方がいるのも事実です。
決してオススメはしませんが、興味があれば試してみるも手かもしれませんよ。
私的には、ワセリン買うぐらいであれば、きちんと保湿成分を長時間保ってくれるオールインワンの化粧品を買ったほうが使用感もコストも、精神的にも100倍マシだと思います。
あなたのニキビの悩みが解決することを願っています!
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