「ニキビは治ったのに赤みだけがずっと残っている」──
そんな悩みを抱える人は少なくありません。実はこの赤み、ニキビが治った後の“炎症後紅斑”と呼ばれる状態で、適切なケアを行わないと長期間残ることがあります。
この記事では、赤みが残る原因から効果的なスキンケア法、さらには美容皮膚科での最新治療法まで、詳しく解説していきます。
目次
ニキビ跡の赤みとは?

赤み=炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)
赤みの正体は、ニキビの炎症でダメージを受けた毛細血管が拡張したままになっている状態。特に頬やあごなど、皮膚が薄く血管が目立ちやすい部位に多く見られます。
色素沈着やクレーターとは異なる
赤みはメラニンが関係する色素沈着や皮膚の凹みが残るクレーターとは違い、一時的な血管の異常が主な原因。そのため、正しいケアを続けることで改善が期待できます。
赤みが残る原因

- ニキビの炎症を放置した: 適切なケアをしないことで炎症が悪化
- 繰り返しできた: 同じ箇所にニキビが何度もできると毛細血管にダメージが蓄積
- 触った・潰した: 強い刺激が肌を傷つけ、赤みが長引く
- 乾燥や紫外線: 肌のバリア機能低下により回復が遅れる
赤み改善に効果的なスキンケア

保湿を徹底する
赤みの原因のひとつに“乾燥によるバリア機能の低下”があります。ヒアルロン酸・セラミド・ナイアシンアミドなどの成分が配合された保湿化粧品を使い、肌の土台を整えましょう。
抗炎症成分を取り入れる
- グリチルリチン酸2K: 炎症を抑える代表的な成分
- アラントイン: 肌の修復をサポート
- カモミールエキス: 天然由来の鎮静作用
ビタミンC誘導体で毛細血管をケア
ビタミンCは、コラーゲン生成を促すと同時に、毛細血管の機能を整える働きがあります。赤みにアプローチするには、浸透力の高い“ビタミンC誘導体”配合の化粧品を選ぶのがポイントです。
紫外線対策を徹底する
紫外線は肌の炎症を悪化させる最大の敵。日焼け止め(SPF30〜50、PA+++以上)を毎日使うことは、赤みを長引かせないための必須習慣です。
生活習慣の見直しも重要

- 睡眠をしっかりとる: 成長ホルモン分泌が促進され、肌の修復が進む
- 栄養バランスの良い食事: ビタミンB群、C、鉄分を意識
- ストレス管理: 自律神経の乱れを防ぎ、肌トラブルを予防
美容皮膚科での赤み対策

レーザー治療(Vビームなど)
血管に反応するレーザーで、赤みの原因である毛細血管を縮小。即効性があり、1回でも効果を感じやすいですが、数回の施術が必要です。
イオン導入
ビタミンCやトラネキサム酸などの有効成分を肌の深部まで届ける施術。ダウンタイムが少なく、敏感肌でも受けやすいのがメリット。
光治療(フォトフェイシャル)
複数の波長の光を照射し、赤み・色素沈着・毛穴などを同時にケアできる万能施術です。
保湿化粧品を継続することの重要性

継続が赤み改善のカギ
赤みは一朝一夕で消えるものではありません。肌のターンオーバー(約28〜45日)を意識し、最低1〜3ヶ月は継続して保湿ケアを行うことが大切です。
おすすめ成分
- ナイアシンアミド: 美白・抗炎症の両方にアプローチ
- セラミド: 肌のバリア機能を高める
- パンテノール: 肌の修復と保湿に有効
まとめ|ニキビ跡の赤みには保湿と継続ケアが最も効果的
ニキビ跡の赤みは、正しいスキンケアと生活習慣の見直しで、時間をかけて改善が期待できる症状です。とにかく焦らず、継続して保湿・紫外線対策・炎症ケアを行いましょう。
赤みを消すには「時間」と「保湿」がキーワード。毎日のケアを見直すことから始めてみてください。
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